オルファクトリー・ホワイト

Olfactory White

意味
匂いの空間を広く覆うように選んだ分子を同じ強さで混ぜていくと、成分が三十を超えたあたりで、共通する成分が一つも無い混合物どうしが同じ匂いだと判定されるようになる。この飽和した匂いに与えられた呼び名。
使い方
市販の香水一本は数十から百を超える素材の混合物で、二本を重ねれば成分表は一枚につながる。レイヤリングが「両方の良さ」として立ち上がりにくいのは、鼻がすでにこの帯の右側で働いているためである。
豆知識
二〇一二年にイスラエルのワイツマン科学研究所のタリ・ワイス、コビ・スニッツ、ノアム・ソベルらが報告した。成分が二十を超えたあたりから、別々の混合物が「似ている」と感じられはじめる。
関連分野
白色光になぞらえた名前だが、光の三原色のように匂いにも基本の軸がある、という意味ではない。成分を増やすほど個々の特徴が打ち消し合って一つの印象に収束する、という点だけが共通している。

関連用語